文化活動

ブレーンセンターは、創業時から、出版、映画、教育、経済、アートなどの各分野において、文化的価値を見出し、文化活動と経済活動を両立させながら、文化の発展に寄与してきました。文化の発展の為に、先人たちに学び、次世代の表現者たちと一緒に歩んできました。

その文化活動と経済活動を両立した粋たる象徴が、創業17年目、1992年竣工の本社ビル「風の万華鏡」です。
「風の万華鏡」が建つ地は、江戸時代末期、救民の旗印を掲げた大塩平八郎の乱で知られる大塩中斎が、私塾洗心洞で蜂起してから天神橋で鎮圧されるまで駆け抜けた、大川右岸にあります。
歴史と思想が息づく場所に、現代の世界的芸術家、風の彫刻家といわれる、新宮晋さんに総合設計デザインをして頂きました。新宮晋さんの建築作品は、世界で「風の万華鏡」だけです。
青年ベンチャー企業でも、著名な芸術家と手を結ぶことで、オリジナリティ、クリエイティビリティ、世界に通用するものが作れました。あきらめなければ必ず何かを成し遂げられるという、わが社の精神的なシンボルでもあります。

これからも、先人たちと次世代の表現者たちと一緒に、「風の万華鏡」を通して世界へ発信し続けます。

主な文化活動

1977

地域の相互扶助を促すタウン誌「マイ奈良」創刊。

1981

適塾の伝統を受け継ぎ、「大阪の智恵の継承」をする昭和の賢人のメッセージ、昭和の遺 言書「なにわ塾叢書」(全83巻)の刊行。

1982

プロデューサーを大島渚とした日本映画講座の実施。宗秋月「猪飼野・女・愛・うた」を発 行。

1983

司馬遼太郎、梅棹忠夫、小松左京、木村重信などによる大阪府文化問題懇話会の提言を まとめた「地球時代の大阪文化」を発行。

1984

日本で初めてのコリアン人名字典として注目された「韓国・朝鮮人名仮名表記字典」を発行。

1986

中島らもらを迎え、元気マガジン創刊記念イベントとして10代の若者400人が結集させ た「共通三次わいわいラジオ」の実施。

1987

国際花と緑の博覧会「花博写真美術館」開館にあたり、企画に参加。

1990

日本を代表する写真家の東松照明が10数年にわたり撮り続けた作品集「さくら・桜・サ クラ」 を発行。

1992

本社ビル「ブレーンセンター 風の万華鏡」竣工。 写真専門ギャラリー「ブレーンセンターギャラリー」を大阪駅前第3ビルにオープンさせる。

1994

現在の大阪国際メディア図書館(旧宝塚メディア図書館)である「写真図書館」の創 設に参加。

1995

産経新聞大阪本社編集局編「阪神大震災3ヶ月」を発行。

1997

市民が出資し、劇団維新派が建築したアート映画館「シネ・ヌーヴォ」(大阪市西区九 条)の運営に参加。

2000

日本初の公設民営の映画館「シネ・ピピア」の設立・経営に参加。

2003

新宮晋の「ウインドキャラバン」自然の中展覧会を行いながら世界を回るプロジェクト。 その報告書を発行。

2004

「コミュニティシネマ大阪」設立に参加。

2008

大阪があゆんできた道を、「光と影」、「栄光と挫折」の両面から振り返る「新なにわ塾叢書」(全7巻)を刊行。

2009

後藤正治ノンフィクション集」(全10巻、文庫本)の刊行を開始。

2013

新宮晋著「ぼくの頭の中」(絵コンテ・写真・設計図・エッセー。全文和英併記、新宮晋手書 き)を発行。

2015

被爆70年、被災20年の節目に三田村陽「hiroshima element」(写真集)、 太田順一「無常の菅原商店街」(写真集)を発行、などがあります。

コミュニティ・シネマへの取り組み

ブレーンセンターは、シネ・ヌーヴォ、シネ・ピピアとともに、地域の文化発信拠点として市民・行政・企業との連携を模索する「コミュニティシネマ大阪」の活動を支援しています。

コミュニティシネマ大阪
大阪を根拠地に、多様な映画・映像作品の上映、「おおさかシネマフェスティバル」の開催、ワークショップや講座の実施、映像作品や文献の収集・保存、および映像作品の制作・配給、さらに文化芸術全般のアートセンター活動に関する事業を行い、広く市民の皆様に多様な映画・映像その他文化芸術作品の鑑賞機会を提供し、また映画・映像その他文化芸術活動に携わる人材を育成するなど、文化的に豊かな社会の実現に寄与することを目的とします。
大阪アジアン映画祭
大阪アジアン映画祭は、大阪をアジアのポップカルチャーの交流・創造・発信拠点とすることをめざし、行政、経済界、在阪民間放送局が一体となり推進しているムーブメント「OSAKA ASIAN BEAT」のメイン事業として開催します。 今年は「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」というテーマのもと、アジア映画最新作初上映をめざし、アジア映画を評論する第一人者・暉峻創三(てるおか・そうぞう)氏を新たにプログラミング・ディレクターに迎え、ジャパンプレミア8作品を含む劇場未公開11作品を一挙初上映。これまで以上に多彩なゲストを迎え、観客との質疑応答の機会も拡充し、より交流を深めるとともに、映画・文化の魅力が咲き誇る映画祭を行います。ぜひ、この機会に多くのアジア映画に触れて、新たな魅力を発見してください。
おおさかシネマ フェスティバル
「映画ファンのための映画まつり」として関西の映画ファンに広く支持されてきた、大阪ならではの映画祭。恒例のベストテン作品賞・個人賞のイベントでは、年間200本以上の映画を見た方々からなる投票委員による投票をもとに、選考委員会で、昨年の1年間に大阪で公開された映画を対象として、個人賞は優れた技量を有するとともに「大阪・関西」縁りの方々であることを大きな判断材料として決定します。 今年からは「大阪アジアン映画祭」と統合し、日本映画のお祭りとアジア映画の祭典という一大映画イベントとして開催します。各賞を受賞されたゲストの皆様をお迎えし、ベストテン発表&表彰式を開催するほかにも、「プガジャの時代」「ガキ帝国」など各種イベントの開催、新作プレミア上映なども行います。

「写真と他メディアのコラボレーション」を実現した
ブレーンセンターギャラリー

主な招待作家

  • 赤崎みま
  • 荒木経惟
  • 泉 茂
  • 岩宮武二
  • エメット・ゴーウィン
  • 大野木 恵
  • 岡野 満
  • 奥野安彦
  • 小本 章
  • 金澤 徹
  • 小松原 緑
  • 新宮 晋
  • 鈴鹿芳康
  • 田中幸太郎
  • 玉野井いづみ
  • 内藤忠行
  • 福田新之助
  • 福田伸
  • 元永定正
  • 山沢栄子
  • 勇崎哲史
  • ユージン・スミス (抜粋)

「日本映画の活性化」をめざした
日本映画講座11年の招待監督44人

主な招待作家

  • 石井 深
  • 井筒和幸
  • 井上和男
  • 今井 正
  • 今村昌平
  • 浦山桐郎
  • 大島 渚
  • 大庭秀雄
  • 筧 正典
  • 加藤 泰
  • 亀井文夫
  • 熊井 啓
  • 倉田準二
  • 黒木和雄
  • 貞永方久
  • 篠田正浩
  • 新藤兼人
  • 鈴木清順
  • 橘 祐典
  • 谷口千吉
  • 西河克己
  • 野村芳太郎
  • 深作欣二
  • 降旗康男
  • 堀川弘道
  • マキノ雅裕
  • 丸山誠治
  • 三村晴彦
  • 山根成之
  • 山村 聰
  • 吉田憲二
  • 吉村公三郎 (抜粋)

関連情報