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ブレーンセンターの「視点」

企業サイト分析調査とは?お悩み別に最適なサイト分析調査をご紹介

企業の“顔”とも言えるコーポレートサイト。

より分かりやすく、会社の魅力が伝わるサイトを目指して、アクセスログ解析やユーザー調査等の分析調査を実施・検討されているご担当者様も多いと思います。ただ、一言で「Webサイトの分析調査」と言っても、さまざまなサービスがあり、どれを選べばいいのか分からない!とお困りではありませんか?

今回はそんな悩みをお持ちの方向けに、代表的な分析調査手法それぞれの特長をまとめました。また、お悩み別にどのような調査が最適かも解説します。

サイト分析調査は大きく2つに分類

Webサイトの分析調査は「定量」的なものと「定性」的なものに大別できます。

定量的に評価する「ウェブ分析調査」

定量評価の代表的なものは、アクセスログ解析やユーザビリティ調査です。

これらは現状のWebサイトに訪れたユーザビリティの行動や属性を把握し、どのように閲覧されているか、操作性に課題がないか等を分析する調査です。アクセスログ解析はGoogleアナリティクス(GA4)等の解析ツールを使って調査します。ユーザビリティ調査は、自社サービスや製品の使いやすさを評価するために、実際にユーザーに閲覧・操作してもらい課題や問題点を洗い出す調査です。

なお、Googleアナリティクスなどの解析ツールは専門用語も多く、アップデートによって管理画面が変わるなど、使いこなすには一定の知識・リテラシーが必要です。

定性的に評価する「ウェブ分析調査」

一方、定性評価の代表的としては、ヒューリスティック調査があります。

これは、Webサイトのコンテンツを専門家が見て調査するもの。機械的に情報の「あり・なし」だけをチェックする調査や「数字」を中心に分析するアクセスログ解析等とは異なり、専門家の知見や経験に基づいてコンテンツの質を評価することができます。一定の主観性が入り込む余地がありますが、企業の実態や戦略等を踏まえた課題析出が可能です。

調査会社によって、ブランディング、ディスクローズなど得意な領域が異なるので、比較する際にはどういった分野に強みがあるか確認することが大切です。

上記の観点をまとめたものが下表です。

Webサイト分析調査の一覧

こんなときはどの調査が最適?

次に、コーポレートサイトに関するお悩み別にどうような分析調査を選べばよいかご紹介します。

お悩み1:BtoC企業として、一般ユーザーへのブランディングを強化したい

BtoC企業の場合、消費者を主な訴求ターゲットとしているケースが多いと思います。

この場合、印象づけたい企業イメージを訴求できているかどうか、ブランディング戦略の全体像に照らして効果測定をすることが重要です。この観点を踏まえると、一般ユーザーが評価する「ユーザビリティ調査」がおすすめです。調査会社によってはユーザー属性を指定できるため、その後の改善策を考える際の参考としてユーザー属性を指定してみてもいいかもしれません。

また、コーポレートサイトの分析調査からは少し外れますが、ユーザーが企業やブランドをどのように認知しているかを測る「ブランド調査」も併せて実施するとより効果的な知見を得ることができます。

お悩み2:「ビジョン」や、「BtoBの事業」等を分かりやすく伝えられていない

長期ビジョンやパーパスを策定している企業様から、これらをもっと魅力的かつ分かりやすく伝えたいというご相談をいただくことが増えています。また、BtoB企業のお客様から、事業や強みをうまく発信できていないというお声もいただきます。

どちらの場合も、サイトのつくり手(クリエイター)に、「正確な企業理解に基づいたコンテンツの方向性」を伝えることが欠かせません。そのためにお勧めなのが、「ヒューリスティック調査」です。プロフェッショナル(専門家)が「ユーザーにとって理解しやすい表現になっているか」はもちろんのこと、「事業の特長や目指す姿を余すところなく伝えられているか」を検証するため、最適なクリエイティブを実現するための指針を得ることができます。

ブレーンセンターのヒューリスティック調査は、特にブランディングとディスクロージャーに関する分析を得意としていますが、よりマーケティング面に強い調査を提供している企業もあります。どこに力点をおくかで、最適な調査パートナーをお選びいただくとよいのではないでしょうか。

お悩み3:ディスクロージャーの外部評価を向上させたい

上場企業として、「投資家やESG評価機関からの開示要請に応えたい」「もっと開示の量と質を改善していきたい」というお悩みもよくお伺いします。こうした課題には、基本的な投資家のニーズを網羅しているIRコンサルティング会社のウェブ調査がおすすめです。また、これらの会社はIRサイト等のランキングや表彰を提供していることも多いため、同業他社やベンチマークしている企業との比較もしやすいというメリットもあります。また、当然のことながら、調査結果を踏まえた改善を重ねていくことでランクインや受賞につなげていくことができます。

上記のお悩みに当てはまらない場合や、複数の調査を複合的に使ってウェブの課題を洗い出したい場合は、ぜひご相談ください。当社から適切な調査、組み合わせ方をご提案いたします。